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試合は、動き始めた。
ついにディフェンスに重点をおいていた龍之介達も、攻めに転じる。
しかし、今までロースコアで勝ち上がってきた龍之介達にとって、点を取るのは至難の業であった。
さらに、難度を高めるものがゴール前に立ちはだかり、龍之介達を苦しめる。
春一だ。
春一も、また信哉に救われた男だからこそ、信哉の得点は死ぬ気で守りたいものだったのだ。
「ここは通さねぇ!」
春一という壁は、容易には打ち破れず、試合は時間だけが刻々とすぎていく。
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