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真夏のある日のことである。
女子高生の葵はバレーボールをしている。大会が近い為に夜もかなり遅くなってしまい、電車も最終から数えたほうがはやいくらいになってしまった。
「ああ、かなり遅くなっちゃった💦」
田舎の電車だから1両しかなく、葵は出口に近い端っこにちょこんとすわりipodを聴きながら、ふと目をやるとと人酔っ払いの中年サラリーマンがいた。あとは車掌と運転手がいるだけの寂しい電車。
「あれ?こんなおじさん乗ってたかな?」
まあとくに気にすることもなく電車は走りだした。
目があった中年の酔っ払いのサラリーマンは葵をみながらうすら笑いをうかべた。
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