15人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁーぁ……」
なんて、ため息をついていると。
「どうした、朝霧。…腹減ったのか?」
斜め後ろの席から秋沢が声を掛けて来た。
「お前と一緒にすんなバカ沢!」
まったく、デリカシーってものが無いんだから…
「けっ…どーせ玉響のことだろー」
「何で分かったの!?」
「玉響の机見て溜め息ついてんだからアホでも分かるっちゅーの」
「ふぅん…」
以外と鋭いな…バカ沢のくせにー
「…お前ってさぁ、玉響のこと好きなわけ?」
「……どうなんだろ…好き、なのかなー」
「煮え切らねえなぁ」
「なんか気になるっていうかさー。ほっとけないっていうか、こう、見てるとこの辺がキューっとなるっていうか…」
右手で、胸の真ん中辺りを押さえる。
「うわ…重傷だな……」
「なんだよー、悪いかよー」
「べっつにぃー。告ったりしないワケ?」
「えー…断られたら超ショックじゃん」
「当たって砕けろだ!」
「砕けたくねー!…つーかさー、男に恋愛で応援される女ってどうよ?」
「……かなりアウト?」
「キッツー!いーよいーよ、お前になんか頼らねーよ!バーカバーカ!」
「砕けたら俺の胸に飛び込んで来ーい。慰めてやっからー」
「死ねバカ沢!」
「あいつらまたやってるよー」
「夫婦喧嘩は犬も食わねーってか」
「ホント、よくやるよなぁ……」
最初のコメントを投稿しよう!