百の月日と、過ぎ去った時間

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「くあーぁー……」   玉響が好き、ねぇ… まあ、しょーがねーか。良い奴だし…   朝霧が立ち去った後、 「………」 入れ代わりに陰鬱な顔をした玉響が戻って来た。   「…おう?どーした、浮かない顔して」   「………」 返事もせず、椅子に座る。   「…おい?」   「……ぁ…ごめん、聞いてなかった」   うわのそらの様子の玉響。 「なんか、あったのか?」   「何でもないよ」   「…無理、すんなよ」   「……ごめん…」   「謝んなって」   「うん…」   「……なぁ、お前ってさぁ…」   不意に、大きな声が聞こえる。   「おい、聞いたかよ。不審者が入り込んだって!」   ……不審者?   「ボロい格好でさ、何か呟いてるらしーぜ」   「うわ、頭イってんじゃねえの?」   「誰か捜してるみてーにさ、…せっちゃん、せっちゃんー!ってさ……」    ガタンッ   「…玉響?」   「九音…!」   「おいっ!玉響!?」
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