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俺の家には犬がいる。もちろん俺が飼ってやってる。
甘えん坊で喜怒哀楽の差が激しくてとにかく懐く奴。
名前は小太郎。名前の割には可愛らしい面立ちにちっこくて華奢、ふんわり流れる茶色の髪は触りたくなるくらい
「秀明ー何で今日はかまってくれないんだよぉ」
「俺にはやらなきゃならないことがあるんだよ」
「キスもしてくれない?」
「さっきした」
「じゃぁエッ「それはしない」
落ち込む小太郎。
そしたら落ち込んでいたはずの小太郎が次は逆ギレしてバシッと俺の背中をたたいて寝室に行ってしまった
「はぁ………」
面倒なことになったと言わんばかりに俺はため息をつく。今頃首輪をつけた俺のペットはベッドの中で泣いているのだろう
俺はデスクから立ち上がり寝室へと向かう。ゆっくり扉をあけ彼の近くまで行けば案の定泣き声が
「小太郎」
「…………秀明?…仕事は…?」
「構えって言ったのはお前だろう」
あぁ、せっかくの可愛い顔がぐちゃぐちゃになってる。
「…秀明っ!」
小太郎は嬉しそうに俺に抱きつく。
「秀明大好きっ!!」
「クス、鳴くのはベッドの中の時にだけにしろよ」
愛し君に接吻を
おわり
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