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俺佐々木祐治(ササキユウジ)はペットを飼うことにした。飼うのは兎。名前は雪。雪は寂しいと死んじゃう奴。そこがまた可愛い。
「祐治…」
小さい声で俺を呼ぶのはパジャマ姿の雪。これから寝るのに俺を呼びにきたのだろう
「あぁちょっと待って。後少しで仕事もおわるから」
明日が休日ということもあり持ち帰ってきた仕事を終わらすべく再びデスクに向かう。すると雪が俺の膝の上に座ってきて見てもわからないはずのパソコン画面をじーっと見ていた
すると
いつの間にか雪は俺の腕に頭をのせ不安定な体制のまま寝てしまっていた。時計をみたらあれから一時間はすぎていて雪に可哀想なことをしてしまったと思い、作業を中断して寝室へと向かう
ベッドに寝かせると雪が目を覚ましてしまった
「祐治…お仕事終わったの…?」
「また明日にするよ」
「祐治と一緒に寝れる?」
「寝れるって。だからそんな泣きそうな顔するなよ」
俺は雪の涙をぬぐい抱きしめる
やはりかまってもらえなかったのは寂しかったらしい。
「おやすみ雪」
「おやすみ祐治」
朝まで抱きしめていよう
おわり
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