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「あぁ~殺されるー!」
「遺書書いとけ遺書!」
ドタバタと部員が慌ただしく動き始めた。
「柳生先輩」
「よし。おい、狂人」
柳生が砂幻に柔道着を投げ渡した。
「白帯かよ」
「喧嘩が強くても、柔道は素人だろうが」
「しょうがねえな」
砂幻は部室に着替えに入った。
五分後。
「なかなか様になってるじゃねえか、砂幻」
「確かにな」
俺の意見に、柳生が頷いた。
しめているのが白帯とはいえ、十分な威圧感がある。
「じゃあ練習試合してみるか?」
「試合っ?」
「やる」
「やんのっ?」
もう俺のツッコミが間に合わない。
この状況は何なんだ?
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