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柳生が両手を使って二人を試合場に入るよう促す。
二人は一礼し、右足から試合場に入る。
中央にある赤と白の線の後ろに立ち、更に一礼して線の前に出た。
「はじめっ!」
試合開始の合図。
二人が同時に突っ込んでいく。
お互い袖と襟を掴んだ。
力関係は砂幻が圧倒的だ。
このままいけば、砂幻の圧倒勝ちだ。
「せぇい!」
「ぬぉ?」
高本が技に入った。
背負い投げだ。
しかし、通常の背負い投げよりかなり低い背負い投げだ。
完全に砂幻の股の間に入りこんでいる。
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