芽衣と鹿五動物園

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そこに居たのは紛れもなく…サッカー部の彼『湊君』だった…。 「偶然だね~遥ちゃん?」 「み、湊くん…なっ…何で!?」 予想外の展開に、あたしは目をぱちくりとさせるばかり。 「ありがと!名前覚えててくれたんだね?」 湊くんはニコリと微笑んだ。 「あのっ!ゴメンなさい…友達と待ち合わせしてるので…じゃっ…」 と一礼してそそくさと去ろうとすると…。 いきなりグイッと左手をつかまれ…その勢いであたしはグルリと180°回転してしまった。 そして、一瞬ギュッ。と抱きしめられる。 そして直ぐに、湊くんは離れると、手を引いて歩きだした。 「ちょっと!!ど、ドコ行くの~!?あたし、待ち合わせがっ…!!」 とあたしは言ったけど何も言わず、スースーと歩いて行く。
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