芽衣と鹿五動物園

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「ねぇ湊君っ?!…ブッ…」 しばらく歩くといきなり立ち止まったので、湊君の背中に顔をぶつけた。 「アタタ…鼻が痛ぁい(泣)」 「あっ!やっと来た!!こっちこっち!!あっ遥っ!一緒だったんだ!ならちょうど良かったぁ~」 直ぐ側で声がして見てみると、そこには親友で同じクラスの芽衣と、中学から一緒で隣のクラスの弘くんが立っていた。 何…!?どうして…!? あたしは訳が分からず頭の中でクエスチョンを沢山並べていた…。するとその様子に芽衣が気づいたのか… 「昨日、予定が潰れて落ち込んでたからさっ…急遽、弘と陽介を呼んだのよッ!遥を元気づけようと思って。やっぱり人が多い方が楽しいでしょ?」 「あ、そういうことかぁ~うん、ありがと!」 …とは言ったけどちょっと気が乗らなかった…。 こんなシチュエーション初めてだし…。 で、でもっ…せっかく芽衣が気をつかってやってくれたんだし…楽しまないと…ね…。
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