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「…ちょっと。」
しおりを抱えて、動き出そうとした瞬間…誰かの呼び止める声と同時に、あたしの右腕を後ろからつかまれた…。
「え!?」
(何で…???)
振り向くとそこには、制服姿の…さっきシュートを放っていたサッカー部の彼が立っていた。
近くで見ると、めちゃくちゃカッコいいんだな…と思いながら、
あたしは一礼して立ち去ろうとした。
「………!!!」
その男の子は、ぐいっと引き寄せ、後ろからあたしを抱きしめようとしてきて…。
驚いたあたしは、咄嗟に手を振り払おうとして、整えてあったはずのしおりを床に落としてしまった。
「何するの…!!?は、離して!」
逃げようとすると、男の子は掴む手に一段と力を入れた。
「…さっき見てたよね?」
「え……?」
確かに見てたのは間違いないよね…けど…。
「お前っ、
もしかして俺の事好きなの…?」
へ…!?
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