自伝

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      人間 昔できたものができなくなるのはとてもつらいことです。       4才が終わり、3才が訪れました。       私は今までできたことが急に出来なくなり、怒りに震えました。       何故なんだ。何故、ボタンが閉められない。       悔しくて、悔しくて。毎晩 泣いておりました。         きっと年を取ったときにまた感じる苦しみでしょう。             泣いている私を見て父上は優しく言いました。   「人間、ジャンプをする前には屈まなくては。メアリーは今 膝をまげて上を見ているのだよ。」         涙が止まりませんでした。
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