初日

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とりあえず受話器をとる、ボタンは5つ。翔太は一番上のボタンを押した。すると、2コール目で誰かがでた。 ラルア「はいはい、今でたよ。」 翔「ラルアさんでしたか。食事の用意ができたのでお呼びしました。」 ラルア「おう、翔太か。いまいくな。」 プツ 翔「本当に男みたいだな。」 そんな感じで全員を呼んで、6人の朝ご飯が始まった。 しかし、終始無言。誰一人喋らずにもくもくと食べている。しかも、みんなの目が光っているようにも見える。 翔「あの~。」 シーン・・・・・ 翔「お味はどうでしょうか・・・。」 シーン・・・・・ 翔(まずかったのかなぁ・・・。) 翔太はもうなにも言わずに、味の感じない朝食を食べた。 ラルア「ふぅ。食べた食べた。」 翔「は、はやい。」 ラルアは食べ始めてから5分で完食していた。 ほかの4人ももうほぼ食べ終わっている。 翔(40分かけてつくったのに。うぅ。) 翔太は少し主婦の気持ちを理解したような気がした。 と、みんな食べ終わったようだ。 翔「・・・・お口にあいませんでしたか?」 メイリン「とってもおいしかったわ。お昼もよろしくね。」 アム「こんなおいしいご飯久しぶりでした~。」 クリア「本当においかったですよ。」 ラルア「メッチャうまかったぜ。」 アリン「・・・・・・・(コクリ)。」 翔「おぉよかった。なにも言わなかったからまずいのかと思って・・・。それにしても私がくるまでなにを食べていたのですか?」 ラルア「えーと、それわー・・・」 皆うつむいている。どうやら思い出したくないようだ。
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