トラウマ

4/30
前へ
/209ページ
次へ
 美月は席を立つ。  「美月様、どちらへ[?]」  すかさず谷口が立ち上がり美月に問い掛ける。  「……屋上だ……谷口…お前は付いて来なくていい。」  美月は谷口を横目で一瞥するとそう言った。  「そういう訳にはまいりません。」  谷口は美月の横に並ぶ。  「一人になりたいと言っても駄目か[?]」  美月はため息を付いて聞く。  「ええ。貴方をお守り致しますのが私の使命でございますから……」  
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!

909人が本棚に入れています
本棚に追加