悲しみの果て

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汚れを知らぬその澄んだ瞳は その純粋さ故に いつからかその目に住みついた小さな汚れを 知る由も無かった 淀んだ目に映る全ては歪んだ姿に変わり 歪んだ全ては自らの心をも汚してしまった 汚れた心は いつかその淀んだ目に映る歪んだ全てを 本来の姿と決めつける様になった そして自らでさえ信じられなくなったあなたは 誰からも信じられなくなってしまった もう何も疑いたくない気持ちと何も信じられない気持ちと何も信じられない気持ちの狭間で あなたは自らの目をつぶした その痛みから流れた涙は血と共に 今になって汚れを落とした
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