二十八

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『…………?…………』 『司と出会って、私は結構救われた事多かった。父の転勤ばかりで、その土地に馴染めない事が多かったし。最後の転校であのクラスで、貴方と出会えた。初めは司も“他の男子達とどうせ一緒”とか思ってたんだ』 『ひでーな(笑)』 『だけど、話している内に、司はその辺の男子と違った。こんな私の隣に居て、私に優しくしてくれて。親友になってくれた』 『…………………』 『素直に嬉しかった』 『そうか……』 『気付けば、司が隣に居てそれが当たり前だった』 『確かに、俺はよくお前の隣に居たな。お前も俺の隣に居た』 『うん(笑)』
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