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「犬夜叉~!!」
かごめたちは旅の途中、ある村へ辿り着いた。
そこは平和で長閑な村。
かごめたちも久々に一休みできると思うと肩の荷が下りたような気分だった。
「ちょっと犬夜叉ってば!!降りてきてよっ!!」
そんな中1人、不機嫌そうに木の上にドッカリ座っている犬夜叉。
「かごめ様、ほおっておきましょう。どうせ旅を中断されて剥れているだけですし。」
「そうそう。いちいちかまってられないよ。」
「ささ、では私はちょっと向こうに行ってきます♪」
そう言うと弥勒は村の女の人の方へ向かって行った。
「ちょっ…!法師様っ!?」
珊瑚も急いで追いかける。
「じゃ、おらも遊んでくるぞっ♪」
七宝も嬉しそうに走って行った。
「犬夜叉!せっかく久しぶりにゆっくりできるんだからそんなに怒らないでよ。」
「…そんな暢気なことよく言ってられるな!!」
「な、なによ!?」
「おれたちの目的はこんなとこで休むことじゃねぇっ!!奈落を追ってるんだぞっ!?」
「わ、わかってるわよ!!でもたまにはいいでしょ!?」
「よくねぇっ!!」
「あ~もう、うるさいわねっ!!じゃあ私も向こうに行くから!勝手に怒ってればっ!!」
「とっとと行きやがれバ~カ!!」
「おすわり!!」
「……ふぎゃっ!!」
(あ~もうなんであんなに怒るわけ!?なんかイライラするっ…)
かごめは1人で川のほとりへと歩いて行った。
「あの野郎…絶対許さねぇっ!!」
おすわりで木から落ちた犬夜叉はかごめのもとへと向かった。
「おいこらかごめっ!!」
「犬夜叉…?な、なによっ。」
ぷいっと顔をそむけるかごめ。
「よくもおすわりって言いやがったな…!!」
「は?それがなによっ。」
「なっ…なによじゃねぇよ!!」
「うるっさいわねぇっ、1人にしてっ!!」
「な、なんだとぉ…!?」
「1人にしてって言ってるの!!!」
かごめはまた村の方へ歩きだした。
「待てこらっ!!」
それを見た犬夜叉はかごめの腕を引っ張り…
「きゃっ……!」
勢いよく引っ張られた腕の反動でかごめは犬夜叉の方へと倒れかかってしまった。
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