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ひとりめ
最初の一人目は
斉藤 豊。
既に死んでから2日たっていて、死因は溺死。 本人は2日前の事をただお風呂場でこけて気絶しただけだと思っています。
――― ッピ。
「斉藤 豊君かぁ…結構お茶目なのね。」
零華はそう言いながら、神さまから送られてきた彼のデータをみてクスクス笑っている。
神さまは少しお節介な人で、いろいろな情報をこまめに送ってくれる。
嬉しいんだけど、正直シツコイ。
「豊君の家はここかぁ…。案外広いわね。」
零華は白い小さな羽を使って空を飛び、豊がいる場所へ移動する。
「あなたが豊君ね?
私は零華。みてわかるかもだけど、天使よ。
信じるのも信じないのもあなたに任せるけど、あなたは死んでるわ。
ご感想は?」
零華は、豊を見つけてこう言った。
――――しかし、無視された。
「ちょっと!なんでシカトするのよ!」
彼女は怒鳴りながら羽をバタバタさせた。
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