恋の飛行船

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「偶然だったけど…」 「偶然?」 「私、レンタルビデオ店でバイトしてて… あの人よく来てたんだ…」 「それで?」 「いつも高校生のエッチなDVD借りるし、高校生が好きなのかな?って…」 「で?」 「カウンターに出す時うつむいて恥ずかしそうにするの。ずっと気になってて…」  「それから?」 「それが今日偶然、座席に座って寝てるとこ見つけて…その前に立ったの…」 「通学途中ね。」 「あの人が起きたら私の事知ってるか、聞こうと思ったの…それなのに…」 「それなのに?」 「痴漢されたの…そしたらあの人がまわりの人に気付かれない様に助けてくれたの…」 「そうだったの…」 「この人しかいないと思って…」 「なんだかお姉さん、熱くなっちゃった💦」 「それに今日チャンスなんだ…」 「なぜ?」 「両親が旅行で明日の夜まで帰らないし…バイトも休みだし…」 「分かった。ロストバージンね❗」 「うん。」 「カウンターに私のカバンがあって、いいものあるから。応援するからね…」 そしてその後、店員は友春が店を出た後… 学校に母親のふりをして熱を出して休む事を告げた…   その後… 「制服も預かるわね。財布とこれ…」 店員は美砂に、小さな箱を渡した…
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