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「今日しかないんだ…」
「今日?」
「偶然だけど偶然じゃないんだ…ある意味、痴漢に感謝してるんだ⤴」
友春の顔が曇った…
「えっ⁉痴漢されたかったの?」
友春は言葉の意味を理解していなかった…
(俺はからかわれただけなのか…)
友春は全身の力が抜け落ちるように…
その場にへたり込んだ…
「ち、違う…ともっちのバカ💢」
美砂は大粒の涙をこぼしながら、走りだした…
今度は友春も追いかけなかった…
追いかけたくても脱力感に見舞われ立つ事さえ出来なかった…
(なんで追いかけて来ないのよ😭)
美砂は悔しかった…
上手く伝えられない自分に腹立たしかった…
トイレに入ると個室に駆け込み、声を上げて泣いた…
「好きなのに…こんなに好きなのに…どうして分かんないのよ…」
胸が苦しくて切なかった…
「こんなもの❗」
美砂は、ブティックの店員にもらった小さな箱を投げつけた…
{ブティックでの回想シーン}
「ふーん、叔父さんねぇ…信じると思う?」
「ホント…ホントだよ…」
「こんな時間に制服で来て…服を買うって援交でしょ❗警察呼ぼうか?」
「ゴメンなさい。ホントの事、言うから…ゴメンなさい…」
店員は美砂の話しに耳を傾けた…
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