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もう、友春は迷わなかった。
美砂の手をグイグイ引っ張りながら遊園地を出た。
辺りは薄暗くなっていた…
友春に手を引かれながら美砂は思い出していた…
あの後、遊園地の関係者にペコペコ頭を下げて謝っていた友春を見て…
「あなたの彼氏?」
案内係のお姉さんが聞いてきた…
「うん💓」
「うらやましいわ。青春ね…大事にしてもらうのよ。」
「うん💓ありがとう➰ お姉さん⤴」
美砂は嬉しかった…
いろんな人が応援してくれる…
自分が選んだ人に間違いなかった事を…
美砂が気付くとホテルの前にいた。
友春は美砂の肩を抱くと一気に入った…
ガチャッ
扉を閉めるとオートロックが掛かった。
部屋の奥に進むと大きなベットがあった。
腰を降ろすとフカフカしていた…
沈黙が続いた…
胸の奥からこらえきれないものが、こみあげ…
友春は美砂を抱きしめた…
その細い身体が折れてしまうのではないかと思える程抱いた…
「もっと、もっと抱いて…」
強く抱かれて痛いはずなのに…
骨が折れるぐらい抱いて欲しかった…
強く抱かれるほど愛されてる気がした…
「キスして…」
美砂は、ねだった…
もう、誰に遠慮する事もないのだ…
邪魔する人もいないのだ…
二人だけの空間がそこにあった…
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