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その感情はどこから来るのだろう…
先ほどまでとは違う表情を見せる美砂に、友春の胸はしめつけられ呼吸が苦しくなってしまう…
美砂がいとおしくて…
いとおしくて…
たまらないのだ。
こんなに…
こんなにそばにいるのに…
力いっぱい抱きしめているのに…
離せばどこかに行ってしまう気がする…
身体の奥そこから湧き上がってくる思いに胸が張り裂けそうだった…
(美砂…)
友春はそっと唇を寄せると、やさしくキスをした…
(ああ、なんて柔らかいんだ…これが女の唇なんだ…)
口が半開きになった時…
美砂が舌を入れてきた…
くねくねしながら何かを探すように…
そして友春の舌を見つけると、からめてきた…
ねっとりからみつくように…
その時突然❗舌を吸われた‼
予期していなかったのと…
その強烈な吸引力に友春の舌は引き抜かれる勢いだった…
(美砂…なんて…)
ほんの少し前…
(今日初めてキスをした女の子が、こんなにも自分を求めているなんて…)
そう思うと全身が熱くなってきた…
友春は美砂の頭に手をまわして、顔の形が変わるほど荒々しく口を押し付けた…
そして、そのまま倒れ込んだ…
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