恋の飛行船

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🚌次は〇×~次は〇×~ (ふぅーやっと着いたか…) 大学を卒業してから、就職して四年… 見慣れた風景、朝の通勤ラッシュ… 会社と自宅を往復する毎日… 同じ事の繰り返し… (もう、四年になるのか…木下も山田も出世したなぁ…) 昔は…と言うか、同期で入社した頃は三人で通勤してたのに… 今は一人寂しく通勤している… 時折、聞こえる笑い声は聞きながすようにしているが… まわりにいる人の話し声が雑音に聞こえる… (さぼりたいなぁ…) 🚌〇×~〇×~お降りの方は… プシュー 電車が止まってドアが開くと後ろの人に押されるように外に出た。 自分の意思とは関係なく人の波に流され進んでる感じだった… (俺のやりたい事ってこんな事だったのかな?) 「おい、オッサン早く行けよ❗」 定期入れを忘れてしまい乗車券を買ったのだが、どこかに入れこんだようだ… 「ボーっと、すんなよ💢」 怒鳴り声に遠慮した訳じゃないけど改札口の手前から外れると、そのままカベにもたれてポケットからタバコを取り出した。 (ふぅー🚬どいつもこいつも毎日セカセカ…何が楽しいんだろうね…) タバコの煙りをくゆらせながら、ぼんやり眺めていた…どれぐらいの時間が過ぎたんだろう… 少しうつつとしてたようだ… 「やべー💦会社始まってるじゃん💦💦」 友春は猛ダッシュ❗で会社に向かった💦💦 「井田木、また遅刻か?今年になって何回目だ?」 「すいません木下課長…」 課長の叱責に、俺はうなだれていた… (マズったよ…また、減給だよ💦💦)
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