恋の飛行船

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紗耶香さんの歓迎旅行の宴会の席でだった。 宴会が始まる前に来たメールには… ✉紗耶香です。今夜、大人の恋がしたいです❤ もー宴会の挨拶も耳に入らなかった… 紗耶香さんはお酌をしながら返杯を受けて、頬をほんのり染めていた… そして…僕の席に来た時… 「置かしてくださいね🍶」 今思えば、空になった銚子をお膳に置くという意味だったんだろう… 「えっ⁉犯…し…て…くださ…い?」 酒が入っていたせいもあったのだろうか… 舞い上がってしまい、自分でも分からなかった… 気付くと紗耶香さんに抱きついて、キスをしていた… 「キャー😭」 バシッ✋❗ 紗耶香の平手打ちに友春は吹っ飛んだ。 「何すんのよ😠」 「メ、メール…」 すぐに、まわりの者に押さえつけられた… 「自分が何をしたか分かってるんだろうな💢」 そこには怒り狂った社長の顔があった。盛り上がった宴会はお開きになった… この瞬間…僕の昇進は半永久的になくなった… あれ以来、部署のミスはすべて僕の責任になるし… 後から入った部下にもアゴで使われる始末である。 この不景気の時代、会社を辞める勇気もなかった… (三流どころか…四流の大学をなんとか卒業したぐらいだし…中途採用じゃ他の会社に行っても…結果は…) あの後… 「クビだー‼」 と言う社長に対して…
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