恋の飛行船

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うつ向きながら苦悶の表情を浮かべているのだ。 (えっ、何だ?腹でも痛いのか?) ガタン❗ 電車が揺れた瞬間、確信に変わった❗ 女子高生のスカートの股間の部分が不自然に揺れているのだ。 (痴漢だ❗) しかし、まわりの乗客は気付いていなかった… (どうする?痴漢だと騒ぎになったら女の子がかわいそうだし…) 触っている男は中年のサラリーマンらしき男だった。       (この、チビ、デブ、バーコードのメタボオヤジがぁー💢) 怒りが込み上げた瞬間、手の甲に女の子の涙が当たった。 「あれっ~和美ちゃんじゃないの~ひさしぶり😃ここ座る?」 知り合いを装って、強引に座らせた。 男はバツが悪そうにその場から逃げ出した… 逃げ際に… 「オッサン、次見かけたら警察に言うからな❗」 と耳打ちした。 男は次の駅で逃げるようにして降りた。 女の子は下を向いたままだった。 (今はそっとしといてあげよう…) (あっ、やべ💦さっきの駅で降りなきゃいけなかったんだ💦💦) 友春は次の駅であわてて降りた。 乗り越しの成算をしてた時、背中にツンツン感じた。 振り向くと… そこには…
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