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どこをどう見渡しても、目に映るのは乾いた大地に横たわる人
家畜だったはずの動物。
そんな道をみずほらしい服をきた5、6歳の少女が一人。
いったい私はなんのために生きているのだろう?
なにもかも奪われ、なにもかも失い―
これ以上
私に何を望むというのだろう?
息を吐けば涙が頬を伝う
『こっちへいらっしゃい』
あの日々はどこにいった?
あの優しい声は誰のもの?
あの―――
巡る言葉から意識を離した少女もまたその景色の一部となった
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