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「ど、退いた退いた~~!!!!」
するり。
つるり。
びたん!!!
…皆様こんにちは,初めまして。
いつもドジ踏んだりヘマやってます…加上友奈(カガミユウナ)と申します。
え~と、たった今…
走る速度上げすぎて止まらなくなり、挙句の果てにそのまま教室の前で,俯せにすっ転びました…(しかも何も無いとこで)
「…ったた…」
「お。今日は水色かあ♪」
頭上…いや、背後から声が聞こえ、慌てて立ち上がりそちらを向く。
「ちょっと大河!!また見たわけ!?」
必死に抗議をする。
多分今の私の顔は凄い赤い筈だ。
だって、凄い顔が熱いし。
「学校来たら目の前にあったんだもん、しょうがないでしょ!!」
「はああ!?何逆ギレしてンだよ!!つ-かもう昼だよ!?」
怒りの余り体を震わせながら,教室の壁掛け時計を指差して言う。
にもかかわらずニヤニヤしているこの男……一応紹介はしておこう。
雨宮大河(アマミヤタイガ)、同じく15歳(まあ当たり前だけど)。まだ中3にも関わらず何人もの女性と経験アリ。
恨まれるよ!?と言っても聞く耳持たずって感じ。
呆れた………
にしてもさっきから何でニヤこいてんだこいつ…!!
恨みを込めて視線を送ると、大河は笑いながら口を開く。
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