2人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
醜悪ないきもの
僕はランチの女王を見終わって
リビングに下りた。
「おまえちょっと来い!」
父が僕を呼ぶ
かなり酔っているようだ
父は先月会社をやめ
毎日昼過ぎに起きて酒を飲んでばかりだ
「人生は世知辛いよ!まったく俺は今まで会社のために…」
この調子で彼は人生を語ってくる
毎日だ。
暴れるわけではないが、僕の目には廃人にしか見えない。
リストラされた
それは会社が悪い
そんな事は関係ない。
会社の歯車にもなりきれなかっただけの廃人だ。
てゆうか
酒のんでないで
職安行って 履歴書かけ
でも本人には言わない
言う勇気がないから
最初のコメントを投稿しよう!