抑えられない心

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立ち上がった沙織の腕を掴み、俺は沙織を床へ力いっぱいたたきつけた。 体が床に当たる鈍い音がして、沙織はその痛みで小さな悲鳴をあげた。 その上に、俺は無言で馬乗りになったが、沙織は激しく抵抗してきた。 それが俺を拒んでいるようで悲しくて、愛情や嫉妬が、憎しみに変わっていった。 怒りに似た憎しみを抑え切れず、 俺は抵抗し続ける沙織の首に、手をかけてしまった――――………    
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