普通に生きたぃ

19**年**月**日

保育園からの帰り道。
ぉばぁちゃんが迎ぇに来てくれて一緒に帰った。

初めて聞ぃてみた。

『ぉばぁちゃん、ﾆｬﾝ子ちゃん(自分でちゃん付けだった)のﾏﾏはどこにぃるの？』

『死んじゃったんだょ』

『じゃぁﾊﾟﾊﾟは？』

『遠くでぉ仕事してるょ』

『じゃぁ帰ってくる？』

『もぅすぐね』

この頃のぁたしの家はちょっと大きぃﾌﾟﾚﾊﾌﾞほどの家で、部屋は一つだけ。
玄関を開けると右に台所。正面にぉ風呂場。左に畳の部屋がぁる。畳の部屋と玄関の横には窓がぁって、ﾊﾟﾊﾟの事を聞ぃてからは毎晩窓から見ぇる星にぉ願ぃ事をしてた。

『ﾊﾟﾊﾟ早く帰ってこ-ぃ』

次の日ぁたしは嬉しそぅにしんご君に言った。

『ﾆｬﾝ子ちゃんのﾏﾏは死んじゃってぃなぃの。でもね、ﾊﾟﾊﾟは遠くでぉ仕事だからもぅすぐ帰ってくるんだょ』

毎日毎日毎日毎日……。
待ち続けた。