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驚いて振り返ると、「あのあなた田中クリス君?」
と聞かれた。
「えっそうだけどなにか?」
と聞き返すと彼女は「この前電車に乗ってたとき定期券おとしたでしょ追いかけたんだけどすぐきえちゃったから」
そういえば一週間前に補習遅刻しそうでいそいでて定期をおとしていた。
「あっありがとけどなんで今おれってわかったの」
「それはあなたの定期入れのなかに顔写真がはいってたからピンときてはなしかけてみたの」
「そっかありがと」
「じゃあそういうことなんで」と彼女が帰ろうとしていたすると口から勝手に
「あのお礼したいんだけど今度近くのファミレスとかで...
どうかな?」
すごいタイプだったので聞いてダメとわかりつつも聞いてしまった
「二人っきりで?」
「もちろん二人っきりで」
「う~んけどお礼されるようなことしてないしいいよ」
と軽くあしらわれそうになった、
「そんなことないよていうかお礼させてください」
と必死になってしまった
「うんわかったじゃあ来週の日曜あたりに」
「よっしゃぁ」心のなかでガッツポーズを連発した
「ありがとじゃあまた連絡するねだから電話番号と名前教えてもらっていい」
「うん電話番号は090-****-****で名前は田中夏喜」
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