メッセージ(仮)

いち

昨日の私は爪を磨いていた。

爪やすりで、手の指の爪も足の指の爪も丁寧に同じ形に削って表面を磨いた。

信一は派手な爪は嫌いだ。

だから私は爪は短く形をそろえて磨く。

それだけでお終い。

トップコートさえも塗らない。

磨くだけでも人間の体の一部だとは思えないくらいキレイに光るから私はその爪を眺めながらご機嫌だった。