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太一は膝を着き...
刀を抜き去ると不思議と血が吹き出る事はなく...
ゆっくりと仰向けに倒れていった...
「ゴメン...ゴメン...」
今日の...
この短い時間でのあまりにも非日常的な出来事を把握しきれないままの僕は...
親友を刺し殺したんだ!
という事だけは理解出来,怯え,やっと出るかの細い声で謝り続けた。
「これで...いいんだよ..」
息絶え絶えの太一の足先がうっすら透明になり...
消えた。
これが...この世界での【死】なのだろう...
「俺は...全部知っていた...【現実の世界に戻れるのは一人】...その文章の続きも...」
太一はニヤッと笑った。
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