湖面の月

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「何だよコレ!?」 怪し気な文章を見せる太一に問い返した。 「涼!お前はいいよな!勉強は出来るし...スポーツ万能!」 昼休みのザワつく教室の天井を見上げて太一は話を続ける。 「おまけに‘綾’という彼女までいる。」 ハァ~... 溜息をついて更に続ける。 「それに比べて俺は勉強ダメ!スポーツもダメ!当然女ッ気も全くなし...」 「だから何なんだよ!」 回りくどい言い方に,強い口調で再び問い返した。 「いいか涼!そんな俺が成り上がるには...金だ!」 ??? 「この文章は今ネットで話題になってる...宝の在りかだ!!」
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