湖面の月

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「お前...そんな噂信じてるのかよ...」 地元の湖‘円月湖’に流れる噂... 「噂じゃなく本当にあるんだよ!」 強い口調でこう言った後,太一自身が調べ上げた事を延々と話し出す。 太一が真剣な事も分かったし...よく調べられてる事も理解出来た...が!話が長い! 「わ,わかったよ...」 とにかく話を止めなきゃ... 「そっか!」 満面の笑みを浮かべる太一の次の一言で,理解したフリをした自分を後悔する。 「じゃ,今夜10時に円月湖で待ち合わせで!」 「え~!?今夜はちょっと...綾と...」 渋る僕に, 「お前...話ちゃんと聞いてたのかよ!日が限られてるんだぜ!...そうだよな...お前はそういう奴だよ...親友より恋人が大事かぁ...」 愚痴混じりの話がまた延々と... 「わ,わかったよ...10時に行けばいいんだな!」
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