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ゴーレムの拳が襲い掛かってくる。
もうだめだ!
そう思った時、
「まったく、魔導師なんだったら、これくらい何とかしなさいよね」
この場にあわない少女の声が聞こえた瞬間、[ゴガッ]という、ゴーレムの声も同時に聞こえた。もう、当たったら一瞬で肉が潰れて骨が粉々になるゴーレムの拳が飛んでくる気配はない。
僕は、ゆっくりと目を開ける。
目の前には、さっきまで僕の命を狙っていた全てのゴーレムが、小さな氷山と言えるような大きな氷になっていた。
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