3029人が本棚に入れています
本棚に追加
「あたし…全然分かんないんだ、ごめんね…」
「謝る事ないよ。分からないから教えるんだし、俺は井上といられるだけで嬉しいし!」
「え…あの…」
「ん?」
「う、ううん!なんでもない…」
そういう、好意を感じてしまう様な言葉を言われると…困る。
でも好きとか言われた訳じゃないから、普通にしてなきゃ…ね。
「井上さ…」
「ん?」
「彼氏と…どこまで…いや、そんな事聞かれても困るよな…」
「あはは…」
笑って誤魔化しちゃえ…
「彼氏と、どこまでした?」
「え?そんなの…」
「俺…好きなんだ、1年の時から。だから…知りたくないけど、気になるっていうか…」
「あの…山本くん、ごめんなさい、あたし…」
「そうだよな、してるよな!社会人だもんな…」
「いや、あの…そうじゃなくて…」
「えっ?してないの??」
「いや、だからそうじゃなくて…山本くんの気持ちとか全然知らなくて、ごめんなさい。勉強、やっぱりやめよう?」
「どうして?」
「勉強、教えてくれるの嬉しいけど…気持ちに応えられないから、悪いから…」
「そんなの、気にしないでよ」
「いや、気にしないでと言われても…」
困っちゃった…
しかも、あんな事聞かれちゃうし…
やっぱり、最初から断るべきだったんだ…
最初のコメントを投稿しよう!