❤夏休み❤

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「あたし…全然分かんないんだ、ごめんね…」     「謝る事ないよ。分からないから教えるんだし、俺は井上といられるだけで嬉しいし!」     「え…あの…」     「ん?」     「う、ううん!なんでもない…」     そういう、好意を感じてしまう様な言葉を言われると…困る。     でも好きとか言われた訳じゃないから、普通にしてなきゃ…ね。     「井上さ…」     「ん?」     「彼氏と…どこまで…いや、そんな事聞かれても困るよな…」     「あはは…」     笑って誤魔化しちゃえ…     「彼氏と、どこまでした?」     「え?そんなの…」     「俺…好きなんだ、1年の時から。だから…知りたくないけど、気になるっていうか…」     「あの…山本くん、ごめんなさい、あたし…」     「そうだよな、してるよな!社会人だもんな…」     「いや、あの…そうじゃなくて…」     「えっ?してないの??」     「いや、だからそうじゃなくて…山本くんの気持ちとか全然知らなくて、ごめんなさい。勉強、やっぱりやめよう?」     「どうして?」     「勉強、教えてくれるの嬉しいけど…気持ちに応えられないから、悪いから…」     「そんなの、気にしないでよ」     「いや、気にしないでと言われても…」     困っちゃった…     しかも、あんな事聞かれちゃうし…     やっぱり、最初から断るべきだったんだ…  
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