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ファミレスを出て、歩き出した。
「もう遅いから、送るよ」
「いいよ、悪いから」
「女の子一人で、何かあったらどうするの?いいから、送る!」
♪~
「あ、ごめん!メールだ」
ケータイを開くと、彼からのメールだった。
『今帰って来たよ😃』
『お疲れ様です💕あたしは今から家に帰るから、着いたらまたメールします😃』
彼にメールを返信して、ケータイを閉じた。
「彼氏?」
「うん!あ…ごめんね…」
「いいよ、なんで謝るの?俺、ちゃんと諦めるし」
「ありがとう…」
♪~♪~
「もしもし?」
『結衣?今から帰るって…どこにいるんだ?迎えに行こうか?』
「ちょっと、友達と駅前のファミレスでテスト勉強してて」
「井上!もう電車来るよ?」
「あ、うん…」
『…友達って、男?』
「え?うん…」
『とにかく、迎えに行く!そいつには帰って貰っていいから』
プツッ…
彼は、一方的に電話を切ってしまった。
怒ってる…??
「ごめんな、声出さない方が良かったかな?」
「ううん…山本くんが謝る事じゃないから、気にしないで?
彼…迎えに来てくれるって言うから、ここで…今日は、本当にありがとう」
「分かった…じゃあ、帰るね。気をつけて」
「うん、ありがとう。バイバイ」
山本くんは、手を振って帰って行った。
修司…
怒ってるかな…
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