❤夏休み❤

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あたしはファミレスの前まで引き返し、彼が来るのを待った。     少しすると、彼の車が止まった。     あたしは助手席のドアを開け、乗り込む。     彼は…無言。     「ありがとう…迎えに来てくれて…」     「いや」     「あの…怒ってる?」     「俺が怒る様な事してたのか?」     こんな修司…初めて。     「勉強…教えて貰ってただけだよ!」     「さっきの声、山本?」     「うん、山本くんが一緒に勉強しようって言ってくれて…あたし全然分からないし、山本くん頭いいから…」     「あいつ…結衣の事、好きなんじゃないか?」     「え…でも、彼がいるからって断ったし。諦めるって言ってたし…」     「フラれた女に、普通 勉強教えるか?」     「そんな…山本くん、悪い人じゃないし!」     「ふぅ~ん」     彼はそれっきり、黙ったまま…ただ車を走らせていた。  
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