❤夏休み❤

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その夜は、彼にメールもできず…眠れないまま朝を迎えた。     彼からも一切、連絡がくる事はなかった。     どうして…こんな事になってしまったんだろう。     あたしがした事は、そんなに大変な事だったのかな?     勉強のできる山本くんに教えて貰えれば、テストもクリアして楽しい夏休みが待ってると思ってたのに…     修司と喧嘩してしまったら、意味がない。     でも、あんなに怒るなんて思わなかったんだもん。     あんなに怒った彼を見るのは初めてだったし、あんなキスは嫌だった。         「おはよう!」     後ろから声がして、肩をポンッと叩かれた。     「山本くん!おはよう…」     「どした?元気ない?」     「ううん!」     「昨日…彼氏、大丈夫だった?」     「えっ?」     「いくら友達だって言っても、男と二人きりって…のは、まずかったかな?」     「うん…」     「もしかして…喧嘩した?」     「…ううん、大丈夫だよ!」     「なら、良かった」     山本くんは、安心した様に笑った。  
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