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その夜は、彼にメールもできず…眠れないまま朝を迎えた。
彼からも一切、連絡がくる事はなかった。
どうして…こんな事になってしまったんだろう。
あたしがした事は、そんなに大変な事だったのかな?
勉強のできる山本くんに教えて貰えれば、テストもクリアして楽しい夏休みが待ってると思ってたのに…
修司と喧嘩してしまったら、意味がない。
でも、あんなに怒るなんて思わなかったんだもん。
あんなに怒った彼を見るのは初めてだったし、あんなキスは嫌だった。
「おはよう!」
後ろから声がして、肩をポンッと叩かれた。
「山本くん!おはよう…」
「どした?元気ない?」
「ううん!」
「昨日…彼氏、大丈夫だった?」
「えっ?」
「いくら友達だって言っても、男と二人きりって…のは、まずかったかな?」
「うん…」
「もしかして…喧嘩した?」
「…ううん、大丈夫だよ!」
「なら、良かった」
山本くんは、安心した様に笑った。
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