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父親はお気に入りのビートルズを口ずさみながら上機嫌で運転をしている。 数メートル先も見えないような濃い霧が、父親の冒険心をかき立てているのかもしれない。 息子は鬱陶しそうな表情を浮かべながら、後部座席に居る。 助手席に乗らなくて正解だったと思っているに違いない。
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