道
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「ちょっとスピード出しすぎなんじゃない?」 息子は父親に言う。 濃霧の山道では、もっとスピードを落とすべきだ、と思ったからだ。 「大丈夫、大丈夫。まだ一回も対向車来てないから」 と父親はハイテンションで、スピードを落とすつもりはなさそうだ。 息子はため息をついて「やれやれだぜ」という様子。
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