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Sideエリナ
よく
俺のこと嫌い?
ってゆわれてたけど
そんなワケなくて。
でも
すき、ってゆえなくて。
本気ですきだから、
冗談ですら、ゆえない。
でも、
今は………
ゆってもいいかなぁ?
「すき、ですよ、ユウゴさんのこと……」
ものすごーく
小さい声で呟いた。
「ん?なんかゆった?」
ユウゴさんがこっちを見た。
聞こえてなかった…
よかったよーな、残念なよーな………?
でも
伝えなきゃ、
ダメな気がする。
今度は思いきり、
声を出した。
「あたしっ…ユウゴさんが好きで………だから、きっとあたし、戻ってきちゃ…ったと思うんです…っすきです…すきです……ごめんなさい……ごめんなさ…」
涙が、出た。
吐き出した。
全部。
全部。
「ユウゴさ……!」
あったかい……?
抱きしめられてる?
抱きしめられてる!
「…エリナちゃん。
……俺、本気にしちゃうけど?(笑)」
………もう、
どうなってもいいって、
思った………。
「してもいいですよ…。
あたしなんかでよければ………」
「ほっぺにチューしてくれたら、本気にしちゃう…(笑)それが証拠……」
しても、いいの?
するよ?
ドキドキドキドキ…
一瞬だけ、
触れた。
頬と唇。
その瞬間、
視界が変わった。
目の前にはユウゴさん。
奥に
天井………。
「ユウゴさん。
ごめんなさい、すきになって、ごめんなさい……」
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