深いところで

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深いところで

そばにいて欲しいとか 他の奴と喋ってたらイライラとか 触って欲しいとか 抱いて欲しいとまで思ったりして 何だか最近の俺はまるで飢えた娼婦のようだ まあ、口に出すほど重傷でもないけどね。 「久保ちゃんさ。最近顔が…何て言えば分かんないけど変。」 「変と言われてもね~。生まれつきこの顔だからな~。」 「なんか、変って表現も変なんだけど…う~なんか飢えてる獣系。」 「あらら~ばれちゃった?意外に重傷だったのね。」 「ってか気付いてたんかよ!だったら…言えよ。…そんな顔誰にも見せたくない。」 いつもは聞き流しちゃうセリフ。 ああ。やっぱり俺たち思うところは一緒なわけね。 時任は素直に口に出すからわかりやすくていいね。 俺のはなんかだいぶ深いところに隠れててさ たまに自分でも気付かないしさ 何か俺って不便だね。 だけど一つだけ分かること それって全部時任がらみ。 もう愛しちゃってるってことかなぁ。 ねえ、時任? ニッコリ笑う俺を不思議そうに見ながら時任はただギュッと俺の手を握った。 エンド
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