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夕暮れになり店仕舞いをしていると一緒に働いてた組員に声を掛けられた。
「若、黒さんが向こうの車で待ってやすぜ」
そう言われて組員が見ている方向をみる。こちらに歩いてくる大柄の男がいた。
それが黒さんと言われた男だ。いつも黒一色の服装だからそう呼ばれている。
今日も黒いグラサンに黒いスーツと海に似合わない格好だ。
おまけに車も真っ黒のベンツと黒に徹底している。
仕事はおもに伝言。
ジンへの伝言は殺しの依頼と決まっていた。
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