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「待ってくれよ。………どういう意味だ?」
リシャールはゼゼクの言葉の真意を問い質す。
「そのままの意味だ。………君達にはもう、戦う理由が無い。」
「意味ならある!!」
言葉を繰り返すゼゼクに、少年は声を張り上げた。
「俺はまだ、俺達の村を焼いた魔族を突き止めて無いんだ!!………皆の仇を討つまで、俺は剣を置かねえぞ。」
盟主の意に反し、意志を主張するリシャール。
その横ではラグナもが同じ瞳を見せており、力強く頷いていた。
「………辞めておけ。今の君では犬死にだ。」
しかし、ゼゼクはそれを否定した。
「第1魔界から人間界へ繋がる門は、閉ざしてある。………外界から紛れ込む事はあっても、出る事は叶わない。」
それは、ゼゼクが統治する第1魔界の者が、少年の村を襲う訳は無いとの意味を有していた。
よって、リシャールが探している魔族は第2魔界の住人。
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