第1節

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「………どうやら意識が戻ったようだな。」 その光景を眺めていたもう1つの影の主が、声をかけながら歩み寄ってくる。 「あぁ。おかげで―――」 影の主と目を合わせたリシャールは、一瞬凍りつく様に動きを止めた。 リシャールの目に映った物………それは、手足を覆う強固な鱗、紅き輝きを秘めた鋭い眼光………。 まさしく、先日まで激闘を繰り広げていた相手に他ならなかった。  
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