~第二幕~ 任務上での注意

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「すまない」   机に背を向けて立って居るためにラーディ主任の表情は見えない。   「何を謝っているのかよく分からない」 「嘘をついた」 「いつの嘘だ」 「『実験体行き』、そう言えば必ず引き受けると思ったんだ」 「その前から考えは決まっていた、お前が何を言っても気にしなかったと思う」 「念には念をが無駄だったな」 「無駄は良くない」 「悪かった」 「上司はどんな状況でも部下に謝らない方が良い、特にお前が謝ると虫酸が走る」 「そうだったな・・・。今日はゆっくり休め、明日からは安心して寝れないぞ」 「元より私は安心して寝る事が出来ない」 「俺のせいか」 「謝るなよ」   扉はいつもより重く感じる、振り向こうとする自責の念に抗いながら研究室へと戻って行った。
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