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次の日・・・。
「先輩が急に休暇なんて~・・・、何かあったんですか~?」
「別に、ただ休みたいだけだ」
「良いよなぁ、俺も休みたいよ」
「お前は休み過ぎだ、少しは人以上の努力を見せろ」
「うわっ、きっつい事言うなぁ。まぁいつもの事だけど」
「さっさと自分の席に着け、そこに居られると目障り耳障りだ」
「心配してやってるのに」
「余計な事を考える前に自分の事を考えろ」
「だって~、先輩が居なくなったら誰に頼れば良いのか~・・・」
「人に頼るな」
「うん、心の病じゃないみたいだな」
「当たり前だ」
「てっきりフラれたかと・・・」
「ふざけるのもいい加減にしろ!さっさと仕事をしないか!」
一喝した途端に逃げる部下や同僚達、お陰で荷物の整理に余計な時間が掛かってしまった。
ため息をつく頃には整理終了。荷物はあまりなく、スーツケースにぴったり収まった。・・・しばらくはソファーを占領出来ないな。名残惜しさが残っていたのには自分でも驚いた、やはり3ヶ月も寝泊まりしていれば愛着も涌くようだ。皆の視線を浴びているのを感じた為か、振り返る事はせずに扉をくぐり抜けていった。
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