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リオはキュッと手を握り斗馬の言葉を待った
『お前がどんな仕事をしてもリオはリオやで?だからリオがやってる仕事に俺は何も言わへんよ。内緒でやってたのは俺に嫌われると思ったからか?』
リオは縦に首を振った
『心配せぇへんでええよ?俺はリオが好きなんやで?だからリオが頑張れるなら止めへん。頑張れ 俺がいるから』
酷な言葉だった。
止めてほしかった。
斗馬と出会って何回目の涙だろう。
絶対に泣かなかったリオが切に思った
私は斗馬といる限り
涙といつも隣合わせで過ごしていくんだろうと
『私…汚れてるんだよ…?斗馬以外の人に抱かれてお金もらってる…それでも斗馬は私を抱けるの…?』
『リオは汚れてなんかいない。汚れたなら俺がキレイにすればええし』
勝てないな 斗馬には
『わかった…今日は休みなの。このまま一緒に寝よう…』
斗馬に腕枕をされいっぱいキスをした
知らない人に抱かれている私の体をいつもと変わらないように抱きしめてくれた。
『斗馬…キレイにして…』
そう言った私の言葉に斗馬は答えてくれた。
いつも以上にキスをして
いつも以上に強く抱きしめ
いつも以上に長く愛された
斗馬がいなきゃ私にはなにも残らない。
お願い
もっと
愛して―――
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